現代文最新傾向LABO 斎藤隆

入試現代文の最新傾向を分析し、次年度の傾向を予測する大胆企画

東日本大震災

予想問題/「原発と人間の限界」高村薫/思考停止・欲望・身体性

(1)なぜ、この記事を書くのか? 高村薫氏の論考は、簡潔な表現で本質を鋭く突くのが特徴です。 爽やかで、切れ味の良い文章なので、難関大学の現代文(国語)・小論文で頻出です。 最近、入試頻出著者・高村氏が発表された「原発と人間の限界」高村薫(『朝日新…

予想問題/「思考停止 変える力を」高村薫『朝日新聞』/現代文明論

(1)なぜ、この記事を書くのか? 高村薫氏の論考は、簡潔な表現で本質を鋭く突くのが特徴です。 爽やかで、切れ味の良い文章なので、難関大学の現代文(国語)・小論文で頻出です。 最近、入試頻出著者・高村氏が発表された「思考停止 変える力を」(『朝日新聞』…

予想問題『素手のふるまい アートがさぐる《未知の社会性》』鷲田清一

(1)はじめに/なぜ、この論考に注目したのか? ① 当ブログは以下の基本的方針で作成しています。 この基本的方針は、現在も変わっていません。 以下に、当ブログの第一回記事の「開設の言葉」を引用します。 gensairyu.hatenablog.com ………………………… (引用開始…

デモクラシーの諸問題/2018予想論点/体系的総整理⑤ 

(1)はじめに (今回の記事の記述は太字にしました) (赤字は当ブログによる「強調」です) (青字は当ブログによる「注」です) 今回の記事では、「デモクラシー」・「民主主義」に関連する当ブログの今までの記事を、体系的に整理して、紹介していきます。 適宜、「新情…

言語、その道具的機能と問題点/2018予想論点/体系的総整理④

(1)はじめに (今回の記事の記述は太字にしました) (赤字は当ブログによる「強調」です) (青字は当ブログによる「注」です) 「言語」・「言語論」・「言語哲学」は、もともと、国語(現代文)・小論文における入試頻出論点です。 最近では、2013東大国語第1問で「翻訳」、2…

2018センター国語第1問・現代文解説・的中報告・アフォーダンス

(1)2018センター試験国語第1問(現代文・評論)的中報告 (今回の記事の記述は太字にしました) (赤字は当ブログによる「強調」です) (青字は当ブログによる「注」です) (以下、同じです) 2018センター試験国語第1問(現代文・評論)『デザインド・リアリティ』に…

アイデンティティ・主体性/2018予想論点/体系的総整理③

(1)はじめに/早くも、当ブログの予想問題記事が2018センター試験国語第1問(現代文・評論文)に論点的中(「主体性の相対化」)しました (今回の記事の記述は太字にしました) (赤字は当ブログによる「強調」です) (青字は当ブログによる「注」です) 『中動態の世界…

2018予想論点/体系的整理①/東日本大震災と哲学的論考

(1)入試直前特集/2018予想論点・予想出典/体系的整理①/東日本大震災と哲学的論考 今回の記事は、「入試直前特集/2018予想論点・予想出典/体系的整理①/東日本大震災と哲学的論考」です。 当ブログは以下の基本的方針で作成しています。 この基本…

予想問題『日本文化の論点』宇野常寛/2014早大社会現代文

(1)なぜ、この記事を書くのか? 評論家・宇野常寛氏は、最近の入試頻出著者です。 宇野氏は継続的に、「3・11東日本大震災、福島原発事故」について、深い考察をしています。 「3・11東日本大震災、福島原発事故」は、最近の流行論点・頻出論点であり、当ブログに…

予想問題『ゲンロン0 観光客の哲学』東浩紀/哲学/グローバリズム

(1)なぜ、この記事を書くのか? 哲学者である東浩紀氏は、入試国語(現代文)・小論文における、最近の入試頻出著者です。 東氏が最近、『ゲンロン0 観光客の哲学』という画期的な書を発行しました。 この哲学書は、現代のグローバリズム、トランプ現象を強…

予想問題『しんがりの思想 反リーダーシップ論』鷲田清一・地域社会

(1)なぜ、この記事を書くのか? 鷲田清一氏は、ほとんどの難関大学の入試現代文(国語)・小論文で一度は出題されている、トップレベルの頻出著者です。 最近では、センター試験、東京大学、東北大学、早稲田大学、慶應大学、上智大学等で出題されています。…

予想問題「シン・ゴジラ」御厨貴・「戦後」と「災後」・東日本大震災

(1)なぜ、この記事を書くのか? 最近になって、2016年度の大ヒット映画「シン・ゴジラ」に関する、哲学的・政治学的・社会学的な本質的論考が、出揃ってきました。 入試現代文(国語)・小論文の流行・頻出論点にとどまらず、私たちの人生に大きな影響を与えた…

2017東大国語第1問(現代文・評論)的中報告・解説・科学と倫理

(1)2017東大国語第一問・的中報告→2017センター試験国語第1問(現代文・評論文)に続き、2017東大国語第1問にも当ブログの予想論点記事(「科学論」「科学と倫理」)が的中しました。2016東大現代文ズバリ的中・一橋大現代文ズバリ的中(共に全…

『生物と無生物のあいだ』福岡伸一・頻出出典・科学論・生命とは何か?

「科学論」・「科学批判」は、東日本大震災以降、増加し、現在に続いています。 今回の記事は以下の構成になっています。 (1)なぜ、この記事を書くのか? (2)『生物と無生物のあいだ』(福岡伸一)ー2008早稲田大学・国際教養学部の問題・解答・解説 (3)「動…

2017センター試験国語第1問・的中報告・問題解説・科学論

(1)当ブログの予想論点記事が2017センター試験国語[1]に的中(著者・論点)しました。 2016東大・一橋大・静岡大ズバリ的中(3大学ともに全文一致→下にリンク画像があります)に続く快挙です。うれしいことです。 2016・12・13に発表した当ブログの記事(「…

入試直前特集ー2017現代文・小論文入試予想論点・体系的総整理

入試直前特集ー2017年度・現代文(国語)・小論文・入試予想論点ー体系的総整理 当ブログは以下の基本的方針で作成しています。 以下に、当ブログの第一回記事の開設の言葉を引用します。下にリンク画像が貼ってあります。 「今現在の入試現代文・小論文の最新…

トランプ現象と夏目漱石→反グローバリズム的発言と文明開化批判

(1)今回の記事を書く理由→「トランプ現象」と夏目漱石→反グローバリズム的発言と「文明開化」批判 アメリカ大統領選における「トランプ現象」は、日本でも、2016年後半期から、政治的・経済的・社会的に大きな話題になりました。 当初の予想に反して、結果的…

国語予想問題「プロの裏切り・プライドと教養の復権を」神里達博

(1)現代文(国語)・小論文予想問題ー「プロの裏切り・プライドと教養の復権を」(2015・12・18「朝日新聞」月刊安心新聞)ーなぜ、この論考に注目したのか? ① 第一に、最近の流行論点・テーマが含まれているからです。 つまり、 「企業の怠慢・不正・犯罪」、 「専門家・科…

現代文(国語)・小論文予想問題解説『ビブリオバトル』(山崎正和)

【1】今回は、山崎正和氏の論考「ビブリオバトル」を題材に、予想問題記事を解説します。なぜ、この論考に注目したのか? 〔1〕この論考の紹介 山崎正和氏の論考「ビブリオバトル」は、2016年9月5日読売新聞朝刊(「地球を読む」)に掲載されました。 [2]…

現代文・小論文・予想問題解説『さらば、資本主義』(佐伯啓思)①

(1)現代文(国語)・小論文・予想出典(問題)ー『さらば、資本主義』(佐伯啓思)(新潮新書)ーなぜ、この本に注目したのか? 【1】本書の紹介 本書は2015年10月20日に発行されました。 本書は、月刊「新潮45」連載の「反・幸福論」(2014年9月号~2015年6月号…

2013早大政経国語(現代文)解説「悪人礼賛」・善意の暴走

(1)早稲田大学・上智大学・同志社大学の現代文(国語)の傾向分析・対策 【1】傾向分析 ① 早稲田大学・上智大学・同志社大学の現代文(国語)は全学部的に、全国の難関大学の中でも特に、重厚で難解な哲学的な論考を出題しています。 ② また、最新の論点・テーマを…

2012東大国語第1問(現代文)解説『意識は実在しない』河野哲也

(1)東大現代文(国語)対策ー3・11後の最新傾向分析①ー2012(河野哲也『意識は実在しない』) 東大現代文(評論文)の最新傾向を知っておくことは、東大現代文(評論文)対策の重要なポイントです。 このブログは、センター試験現代文(国語)、難関国公…

2013センター国語第1問(現代文)解説「鐔」小林秀雄・エッセイ

(1)~(2)は、前回の記事の(「センター試験現代文対策ー3・11後の最新・傾向分析①ー2012」)の(1)~(2)の概説です。前回の記事を読んだ方は(3)から読んで下さい。 なお、前回の記事ー「センター試験現代文対策ー3・11後の最新・傾向分析①…

2012センター国語第1問解説「境界としての自己」木村敏・関係性 

(1)センター試験国語(現代文)の最新・傾向を知っておくことは、センター試験国語(現代文)対策の重要なポイントです。 このブログは、国語(現代文)の最新傾向分析を発信することを目的にしています。 そして、現代文の最新・傾向分析・予想問題記事に実績があ…

2016一橋大現代文ズバリ的中報告・解説・解答-長谷正人氏の論考

(1)一橋大学現代文(国語)ズバリ的中報告-来年度以降の予想問題も兼ねて このブログの予想問題記事、「予想問題-3・11津波ビデオ(個人撮影)の影響力に関する論考」(2016年1月26日発表)が、一橋大学現代文(国語)にズバリ的中したことを報告…

2015立教大国語(現代文)解説「波打ち際で生きる」松浦寿輝

(1) なぜ、この論考に注目したのか? 私は、3・11東日本大震災以降、大学入試現代文(国語)・小論文の傾向が大きく変化した、と分析しています。 「入試現代文の最新傾向」において、「重要な、気付きにくい2本の柱」は、「IT 社会の光と影と闇」、そして、「3・…

予想問題ー3・11津波ビデオ(個人撮影)の影響力に関する論考

(1)なぜ、この論考に注目したのか (1) 長谷正人氏は、名著『映像という神秘と快楽 〈世界〉と触れ合うためのレッスン』(以文社)で、社会的にも注目された、映像文化論を専門としている社会学者(早稲田大学教授)です。 著書しては、『映画というテクノロ…

開設の言葉ー入試現代文の最新傾向ー重要な、気付きにくい2本の柱

(1)ブログ開設の言葉 このブログは、現代文(国語・)小論文のテーマ・論点の、最新傾向を分析し、次年度の入試に役立つ情報(対策)を発信することを、主目的とするものです。最新のテーマ・論点について、教養を深める事も大切です。 ここ1年位、インターネッ…