現代文最新傾向LABO 斎藤隆

入試現代文の最新傾向を分析し、次年度の傾向を予測する大胆企画

言語論

論点/「『新潮45』問題と休刊 せめて議論の場は寛容に」佐伯啓思

(1)なぜ、この記事を書くのか? 入試頻出著者・佐伯啓思氏は、最近、着目するべき論考(「『新潮45』問題と休刊 せめて論議の場は寛容に」 佐伯啓思《異論のススメ》『朝日新聞』2018年10月5日)を発表しました。 この論考は、 「日本人と情緒性の関係」、 「…

予想問題/「猫は後悔するか」野矢茂樹『語りえぬものを語る』/哲学

(1)なぜ、この記事を書くのか? 「哲学」、「言語論」は、入試頻出論点です。 今回は、入試頻出著者・野矢茂樹氏の入試頻出出典『語りえぬものを語る』の中の「猫は後悔するか」を解説します。 今回の記事の項目は以下の通りです。 記事は1万字です。 (2)予…

予想問題/『困難な成熟』「責任を取ることの意味」内田樹/倫理

(1)はじめに/なぜ、この記事を書くのか? 現代の世界、アメリカ、日本社会においては、「責任」・「倫理」をめぐる議論は、やむことを知りません。 現代文明は、崩壊の危機に直面しているのでしょうか。 「政治」、「行政」、「経済」、「社会」等の様々な分野に、酷…

言語、その道具的機能と問題点/2018予想論点/体系的総整理④

(1)はじめに (今回の記事の記述は太字にしました) (赤字は当ブログによる「強調」です) (青字は当ブログによる「注」です) 「言語」・「言語論」・「言語哲学」は、もともと、国語(現代文)・小論文における入試頻出論点です。 最近では、2013東大国語第1問で「翻訳」、2…

予想問題『勉強の哲学 来たるべきバカのために』千葉雅也 

(1)なぜ、この記事を書くのか? 今年のベストセラーになっている哲学書『 勉強の哲学 来たるべきバカのために 』(千葉雅也)は、入試対策上も注目するべきです。 本書のキーワードは 「自己」・「言語」・「コード」・「アイロニー」・「ユーモア」・「自由」・「欲望」であり…