現代文最新傾向LABO 斎藤隆

入試現代文の最新傾向を分析し、次年度の傾向を予測する大胆企画

デカルト

「水の東西」等の「リズムの哲学ノート」(山崎正和)による新解釈

(1)はじめに/山崎正和氏の最近の論考「リズムの哲学ノート」、インタビュー記事から、山崎氏の名著「水の東西」・「無常のリズム」(『混沌からの表現』)を読み直す 山崎正和氏の著作は、長期的な入試頻出出典です。山崎氏の著作は大筋は分かりやすいのですが、…

「身体、この遠きもの」鷲田清一・1999東大国語(現代文)解説

(1)「身体論」・「心身問題」とは何か? 入試頻出論点、流行論点である「身体論」は難解です。難解ゆえに、読解問題として、ふさわしいから、頻出、流行になっているという側面が、あるように思えます。「身体論」は予備知識・教養がモノを言うので、入試国語(現代…

予想問題『身の構造』市川浩/早大教育・過去問ー身体論・身(み)

(1)なぜ、この記事を書くのか? 近代原理であるデカルトの「心身二元論」については、様々な批判があります。 近代化の進展により、以下のような深刻な病理が顕著になってきました。 様々な事物からの奥行き・味わいの消滅、自己確認と無縁になってしまった…

『生物と無生物のあいだ』福岡伸一・頻出出典・科学論・生命とは何か?

「科学論」・「科学批判」は、東日本大震災以降、増加し、現在に続いています。 今回の記事は以下の構成になっています。 (1)なぜ、この記事を書くのか? (2)『生物と無生物のあいだ』(福岡伸一)ー2008早稲田大学・国際教養学部の問題・解答・解説 (3)「動…

2012東大国語第1問(現代文)解説『意識は実在しない』河野哲也

(1)東大現代文(国語)対策ー3・11後の最新傾向分析①ー2012(河野哲也『意識は実在しない』) 東大現代文(評論文)の最新傾向を知っておくことは、東大現代文(評論文)対策の重要なポイントです。 このブログは、センター試験現代文(国語)、難関国公…