現代文最新傾向LABO 斎藤隆

入試現代文の最新傾向を分析し、次年度の傾向を予測する大胆企画

朝日新聞

予想問題/「思考停止 変える力を」高村薫『朝日新聞』/現代文明論

(1)なぜ、この記事を書くのか? 高村薫氏の論考は、簡潔な表現で本質を鋭く突くのが特徴です。 爽やかで、切れ味の良い文章なので、難関大学の現代文(国語)・小論文で頻出です。 最近、入試頻出著者・高村氏が発表された「思考停止 変える力を」(『朝日新聞』…

予想問題/『大政翼賛会のメディアミックス』大塚英志/メディア論

(1)なぜ、この記事を書くのか? 大塚英志氏は入試頻出著者です。 大塚氏の論考は、最近では、立命館大学、関西大学、文教大学、大阪教育大学等で出題されています。 最近、大塚氏は、『大政翼賛会のメディアミックス 「翼賛一家」と参加するファシズム』(平…

予想問題/「死を考えること 人に優しい社会への一歩」佐伯啓思

(1)なぜ、この記事を書くのか? 佐伯啓思氏は、入試頻出著者です。 佐伯氏の論考は、最近では、神戸大学、新潟大学、早稲田大学(政経)・(文)、立教大学、法政大学、中央大学、関西大学等で出題されています。 佐伯氏は、最近、「現代文明批判」(現代文明論)」…

予想問題/「シェアの未来/翼賛に通じる『共有』賛美」大塚英志

(1)なぜ、この記事を書くのか? 大塚英志氏は入試頻出著者です。 大塚氏の論考は、最近では、立命館大学、関西大学、文教大学、大阪教育大学等で出題されています。 最近、大塚氏は、「シェアの未来」「翼賛に通じる『共有』賛美」(〈耕論〉『朝日新聞』2018…

予想問題/「人生はアルゴリズムか」池澤夏樹『朝日新聞』/科学論

(1)なぜ、この記事を書くのか? 最近、「未来予測」、「人工知能((AI)」、「情報化社会」に関連して話題になっている『サピエンス全史』・『ホモデウス』についての、秀逸な論考(「『神なるヒト』の衝撃 人生はアルゴリズムか」 池澤夏樹《終わりと始まり》2018…

予想問題/「AI 社会 新たな世界観を」山極寿一『朝日新聞』

(1)なぜ、この記事を書くのか? AI 社会、科学批判は、最近の流行論点、頻出論点です。 この論点については、背景知識の有無がモノをいいます。 最近、これらの論点に関する、入試頻出著者・山極寿一氏の秀逸な論考(「AI社会 新たな世界観を」山極寿一『朝日…

予想問題/「安くておいしい国の限界」小熊英二『朝日新聞』/国際化

(1)なぜ、この記事を書くのか? 「グローバル化(国際化)」に関する論点は、入試頻出論点です。 最近、「グローバル化」、「観光立国」についての、入試頻出著者秀逸な論考(「観光客と留学生 『安くておいしい国』の限界」小熊英二/2018・5・31『朝日新聞』「論壇時…

予想問題「スポーツ本来の意義 高尚な遊び取り戻す時」佐伯啓思

(1)なぜ、この記事を書くのか? 「遊びの精神」は、 入試頻出論点です。 また、東京オリンピック、最近のマラソンブーム、ジョギングブーム等により、「スポーツ」関連論点は流行論点になっています。 最近の日大アメリカンフットボール部の「危険なタックル問…

予想問題/公共哲学/「生き方変える働き方改革を」高端正幸

(1)なぜ、この記事を書くのか? 最近は、「働き方改革」関連法案と電通過労自殺事件の影響もあってか、最近、「長時間労働」や「働き方」に関するニュースや論考が目立っています。 このような議論が盛んになった翌年の入試現代文・小論文では、「労働」・「働き方」…

予想問題/「自分なりの死の哲学は」佐伯啓思『朝日新聞』

(1)はじめに/なぜ、この記事を書くのか? 入試頻出著者・佐伯啓思氏が、入試頻出論点である「死の哲学」・「死生観」・「尊厳死」・「安楽死」・「孤独死」・「無縁死」について、秀逸な論考(→「いかに最期を迎えるか、自分なりの『死の哲学』は」佐伯啓思(『朝日新聞』2018…

予想問題/「何のための人工知能なのか」新井紀子/AI と哲学

(1)はじめに 「人工知能( AI )」は最近の入試頻出論点です。 「人工知能( AI )と哲学」、「人工知能に関する国家戦略」、「その国家戦略における哲学者の影響力」について、数学者・人工知能学者の新井紀子氏が、最近、興味深い論考を発表しましたので、今回の記事…

「原発の経済効果 神話に安住している間に」小熊英二/入試予想問題

(1)はじめに 入試国語(現代文)・小論文の頻出キーワード、重要キーワードである「自助努力」、「主体性」、「先入観」、「根拠なき神話」、「神話への逃避」、「思考停止状態」、「自己喪失」、「自己疎外」等を学ぶのに有用なハイレベルな論考(→「原発の経済効果 神話に安…

予想問題「極大化した不安 共に過ごす時間を」山際寿一・現代文明論

(1)なぜ、この記事を書くのか? 以下に紹介する山際寿一氏の論考(「極大化した不安 共に過ごす時間を」・耕論・〈私たちはどこにいるのか〉2017・1・1朝日新聞」)の一節、 「土地とも人とも切り離され、社会の中で個人が孤立している時代です。人類はどうやって安…

予想問題「広がる『ポスト真実』」神里達博〈月刊安心新聞〉朝日新聞

(1)なぜ、この記事を書くのか? 最近、世界的に、政治の局面で「ポスト真実」ということが、重大なキーワードになっています。そこで、今回は、この最新キーワードについての解説記事を、 「広がる『ポスト真実』事実の軽視 まるで中世」(2017年2月17…

国語予想問題「プロの裏切り・プライドと教養の復権を」神里達博

(1)現代文(国語)・小論文予想問題ー「プロの裏切り・プライドと教養の復権を」(2015・12・18「朝日新聞」月刊安心新聞)ーなぜ、この論考に注目したのか? ① 第一に、最近の流行論点・テーマが含まれているからです。 つまり、 「企業の怠慢・不正・犯罪」、 「専門家・科…